総合型選抜に挑戦する受験生のほとんどの人が“辛さ”や“不安”を感じています。
早めに対策に動き出している人ほど、プレッシャーや周囲との温度差に苦しみやすく、モチベーションの管理がとても難しいです。
本記事では、そんな悩みを抱えて頑張るあなたに向けて、辛さや不安の原因と向き合いながら、前向きに乗り越えるためのヒントをまとめました。
最後には、受験をひとりで抱え込まなくて済む、安心できるサポートを得る方法も紹介します。
「今ちょっと辛いかも…」と感じている方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
総合型選抜を辛い・不安と感じる5つの原因
総合型選抜に挑戦する受験生の多くが、周りの受験生とは異なる時期・形式で進むことに、特有の悩みや不安を抱えています。
ここでは、そんな「辛い」「不安」と感じる5つの原因を解説します。
1.自分が受験する学校の情報が少ない
過去問情報が、先輩の受験体験レポートなどしかない。
そのため、何をどう準備すれば良いのか分からないや、以下のような不安を抱えることがあります。
- 自分の希望している学校・学部の情報がほとんどない
- あっても、年度によって内容が頻繁に変わるので、参考になりづらい
情報が少ないと、ますます不安が膨らみ、自分だけが取り残されているような感覚になることもあるでしょう。
2.面接やプレゼンが苦手
自己PRや志望理由を口頭で説明するのが苦手な人にとって、面接やプレゼンは大きな負担になります。
伝えたいことはあるのに、言葉がうまく出てこなかったり、緊張で頭が真っ白になったりといったことも、対策が不十分であるとよくあります。
また準備していても、「これで本当に伝わるのかな…」という不安が常につきまとい、自信を持ちきれないことも一般的です。
3.模試のように、自分の力を試す場所がない
模試やテストで、自分の力が測れないため、合格できる実力があるのか不安になります。
- 実は、全く実力が足りないのではないか…
- 受験に向けて、どうすれば実力が向上するのかがわからない…
模試は絶対の基準ではありませんが、自分の実力を判断する重要なツールです。
自分の実力を測ることができずモヤモヤした状況が続くと、気持ちが折れそうになることも珍しくありません。
4.合格できるか常に不安
総合型選抜では、合格の基準が見えにくいため、何をもって対策ができたかが分からず、終わらないマラソンのようなつらさがあります。
努力したからといって受かる保証はないという不確かさが、精神的な不安を強めるでしょう。
周囲に合格経験者がいなかったり、合格基準の情報が少ないときは、その不安が倍増する傾向があります。
5.一般入試との両立の勉強がつらい
エントリーシートや面接対策だけでなく、日々の学習も同時に求められるのが総合型選抜です。
両立により負荷が上がると、気持ちにも余裕がなくなります。また、テストや模試の成績が下がれば、「もし両方とも不合格になったらどうしよう…」と気持ちが落ち込みやすくなります。
また、総合型入試は受験校によってやることが異なるため、1人で取り組む時間が長いことから孤独感を抱きやすく、モチベーションを下げる一因です。
これらの不安やつらさは、後述するモチベーションを保つ方法や、頼れる第三者に相談することで和らげることができます!
モチベーションが下がるタイミングとその特徴
総合型入試に取り組む際も、一般入試と同じく「頑張りたいのに気持ちがついてこない」「なんとなくやる気が出ない」時期は誰にでも訪れます。
ここでは、特につまずきやすくなる3つのタイミングをご紹介します。
総合型選抜の始動期、ゴールデンウィーク明け
学年最初の二者面談が迫っていて、志望校の目途をつけなくてはならない時期です。総合型入試でどこを受けるか、担任や進路の先生とも相談する時期ですが、志望校を絞り切れないことがよくあります。
- 自分の2年生までの評定値でそこを受けられるのかわからない…
- 行きたい学校に、勉強したい分野の学部がない…
- そもそも、何を勉強したいのかが決まらない…
上記の理由などから不安感が高まり、連休が明けてもモヤモヤし続けるケースもあるでしょう。
さらに、保護者との方針の違い、周囲の友達と全く違う進路を考えているなどの理由から、「誰にも相談できない、私の考えを理解してくれない」と孤独感が強まってしまうことも。
こういった場合、塾の先生など学外の経験豊かな人に相談することも、解決の糸口になることがあります。
定期テスト後
定期テストで思うような点数が取れなかったときや、逆に思ったより良い点が取れた時モチベーションが揺らぐことがあります。
総合型入試で使う評定値は、1年と2年の学年末、3年の夏休み前までの評定であることが多いため、特に試験の回数が少ない3年の定期テストは結果の影響が大きい傾向があります。これらのテストの結果によっては自信をなくす・逆に合格できると過信してしまうケースもあるでしょう。
自分の志望校を見据えて、的確な指導・評価をしてくれる第三者が必要不可欠です。
「自分を否定された」ように感じたとき
進路相談や面接練習や志望理由書の添削で、指摘やアドバイスを受けたときに、「ダメ出しされた」「自分の考えが全否定された」と感じてしまったことはないでしょうか。
そうした不安や不満を吐き出す場所がないと、自己否定のスパイラルに入ってしまうケースがあります。
総合型選抜は決して簡単なことではなく、1人で乗り越えるには大きな試練です。
このようなときこそ、気持ちを切り替える工夫や、周囲のサポートが欠かせません。
「誰かに頼るのは甘え」「みんなは1人で戦っている」と思わずに、どんどん人に相談しましょう!
受験生のモチベーションを維持する3つの習慣
モチベーションを維持するには、日頃から「小さな習慣(ルーティン)」を続け、心を安定させることがコツになります。
ここでは、総合型選抜に向けて頑張るあなたにおすすめの、3つの習慣を紹介します。
1.1日5分でも「書く」ことで気持ちの整理をする
不安や焦りを抱えているとき、頭の中がぐるぐるして「何が原因なのか」すら分からなくなることはないですか?
そんなときは、ノートやスマホのメモに思いを、難しく考えずに書き出してみるのがおすすめです。
- 今日うまくいかなかったこと
- なんとなくモヤモヤしていること
- 失敗・ミスしてしまったこと
ありのままの気持ちを吐き出すことで、思考を整理できるのです。
また、自分で話した言葉で自分の心に気づくことをオートクライン効果と呼びます。
そして、感情を書き出すことでポジティブな思考になるのは、科学的にも根拠があります。
コツは思考を深くせず、自分の心を制御しないで書き殴ることです。
2.誰かに「話す」ことで不安を外に出す
不安や悩みは、1人で抱えているとどんどん大きくなってしまうものです。
でも、誰かに話してみるだけで、気持ちがすーっと軽くなります。
話す相手には、家族・友達・先生がおすすめですが、信頼できる人が周りにいない環境は珍しくないです。
そんなときには、以下の匿名サービスを利用してみましょう。
- 受験生向けの『質問掲示板』
- 学生向けの『電話・チャット相談』
- ChatGPTなどの『対話型AI』
これらは、プライベートや人間関係を守ることができ、どんなことでも話せるメリットがあります。
自分では思いつかないような解決策や考え方を聞ける可能性もあり、話すだけでお得といえるでしょう。
「こんなことを話しても…」と自分の中に溜め込まず、外に出す習慣を身に付けてみてください。
3.勉強の「意味」を定期的に確認する
モチベーションを高く維持するために、定期的に自分が勉強をしている意味を思い出してみてください。
例えば、メジャーリーグで活躍されている大谷翔平選手を始めとして、成功を収めている人たちは、自分の目的や頑張る意味を忘れません。
以下の例を実践して、勉強する意味や目的を思い出せる環境を作りましょう。
- 朝起きたら勉強をしている『意味』を声に出す
- よく見る場所に『目標』を張って何度も見る
- スマホの壁紙を『将来の夢』にしてイメージを膨らます
いまの勉強や苦労が、未来の自分のためであると考えられれば、モチベーションの維持につながりやすくなります。
もし、勉強の意味を見出せていないときには、塾・予備校で受験のプロである講師に相談がおすすめです。
数々の受験生を見てきた経験から、あなたに最適な提案をしてくれます!
辛い・不安な気持ちの具体的な対処法
ここからは、心が苦しくなったときに実際に使える、5つの対処法を提案します。
涙が止まらないほど感情が溢れたら無理しない
どうしようもなく悲しくなったり、不安で涙が止まらなくなったりするときは、「無理して頑張る」のをやめて大丈夫です!
泣くことは悪いことではなく、感情をリセットする大切な反応です。
自分を責めず、「いまは休もう」と決めて、温かい飲み物を飲んだり、好きな音楽を聴いたりして、自分に優しくしてあげてください。
ここでしっかりと休むことが、未来の自分への大きな助けになるからです!
焦って不安で眠れないときは「紙」に書く
ベッドに入っても、「明日の予定」「やらなきゃいけないこと」「不安な気持ち」が頭の中をぐるぐるして眠れない、そんな夜もあります。
そんなときは、紙に気持ちを書き出してみましょう。
「眠れない理由」「今不安に思ってること」「明日やること」など、読めなくてもOKです。
書き出すことで気持ちが整理されて、少しずつ心が落ち着いてきます。
スマホじゃなくて、あえて「紙とペン」を使うのがポイントです。
周りと比較しない!自分の良さを再確認する
SNSや学校の友達の様子を見て、「あの人はすごいな」「自分は全然ダメだ…」と落ち込んでしまうこと、ありますよね。
しかし、他人と比べても意味はありません!
大事なのは「あなたのペース」で前に進むことです。
人はそれぞれ置かれている環境が違い、持っている才能や能力も異なります。
だからこそ、あなたが知らない・見つけられていないだけで、あなたの良さが必ずあります。
周りと比較せず、あなたの基準や目標に目を向けてみてください!
一般入試の勉強も並行して進める
総合型選抜に集中していると、「もしこれがダメだったら…」という不安がつきまとうことがあります。
そんなときは、一般入試の勉強も少しずつ進めておくことが、心の安定につながります。
「これだけやっておけば、最悪落ちても大丈夫」と思えるだけで、気持ちに余裕が生まれてくるでしょう。
その余裕が、結果的に総合型選抜のパフォーマンスにも良い影響を与えてくれます!
息抜きとして部活動や趣味に打ち込む
「ずっと勉強してなきゃ!」と追い込むよりも、適度に息抜きを取り入れた方が、むしろ集中力は上がります。
「部活動に顔を出す・好きな音楽を集中して聴く・趣味を2時間楽しむ」そんな時間が、心のエネルギーをチャージします。
趣味や遊びにも本気で打ち込む姿勢が、結果的に勉強にも良い効果をもたらしてくれるのです。
様々なタスクを生活の中に取り入れることで一つ一つを効率的にこなすことができるようになります。それは生活にメリハリをつけるだけではなく、時間的・精神的な余裕も生み出してくれます。
受験生の人は遊んではいけないと深刻に悩まず、遊ぶときはスイッチを切り替えて思う存分楽しみましょう!
塾・予備校をはじめとした第三者のサポートを受ける重要性
総合型選抜を始めとした受験は、ひとりで抱えるには荷が重すぎます。
受験スタイルも独特で、対策に正解が見えにくいからこそ、“第三者のサポート”が心強い味方です。
自分では気づけない“視野の狭まり”を防げる
ずっとひとりで考えていると、知らず知らずのうちに視野が狭くなってしまうことがあります。
そんなとき、塾・予備校の講師やアドバイザーのような客観的な目線が入ると、自分の考えを整理できたり、思いもよらなかったアドバイスをもらえたりします。
第三者の視点が、自分を救ってくれる“新しい風”になるんです。
実際、世の中をうまく渡り歩いている人ほど、誰かを頼り、知らないことを聞く姿勢を忘れないようにしています。
面接練習や志望理由書の客観的アドバイスがもらえる
総合型選抜では、面接・プレゼン・志望理由書の完成度が合否に直結します。
しかし、1人で練習していると以下の壁にぶつかりがちです。
- 何を直せばいいんだろう…?
- ちゃんと伝わっているんだろうか…?
- 正しく練習できてる…?
塾・予備校では、志望理由書の添削や模擬面接など、合格者を輩出した経験をもとに組み立てられたサポートを受けることができます。
さらに、第三者からのアドバイスは、内容をブラッシュアップするだけでなく、自信につながる利点もあります。
モチベーションの浮き沈みもフォローしてくれる
総合型選抜の辛さやしんどさは、メンタル面の波も大きい要因になります。
常に絶好調である人は稀で、自分のモチベーションに合わせたサポートが必要な人が過半数でしょう。
- その勉強方法で大丈夫だよ!
- この調子なら合格できる!
- おしかった、次のテストはもっと良くなる!
誰かにそう言ってもらえるだけで、ぐっと気持ちが楽になるものです。
塾や予備校では、受験のプロが日々の変化にも気づいてくれて、声かけや進捗管理で寄り添ってくれる環境があります。
受験対策だけではなく、あなたのメンタル面まで支援してくれる人を探すようにしましょう!
塾・予備校を検索できる『ソゴセバサーチ』で辛い・不安な気持ちを解消!
総合型選抜は、早い時期からの準備や、明確な正解のない対策が求められるぶん、不安や孤独を感じやすいです。
気持ちが沈んだときは、無理をせずに立ち止まって、モチベーションを整える習慣や、不安を外に出す工夫をしてみてください。
そして、必要であれば、塾・予備校といった“誰か”の力を借りることも、効果的な選択肢です。
あなたの未来を支えてくれる存在は、探せば必ず見つけられます。
一歩ずつ、焦らず、あなたのペースで総合型選抜に向けて進んでいきましょう!