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明治大学 農学部食料環境政策学科の総合型選抜の合格事例と対策法

総合型選抜の受験を視野に入れると

合格している人って、どんな人?

自分でも合格できるかな?

具体的にどんな試験が実施されているの?

という疑問がわいてきますよね。

ここでは、明治大学 農学部 食料環境政策学科の総合型選抜について、合格した人はどんな人なのか、そして、実際の試験はどんな内容だったのか、実際の合格者へのインタビュー・アンケートをもとに紹介します。

他学部、他大学を受験する人も参考になる情報が詰まっているので、是非参考にしてくださいね。

目次

明治大学 農学部食料環境政策学科(自己推薦特別入試)の出願・選抜条件(2023年度入学試験)

専願評定平均履修要件既卒要件共通テスト語学試験・検定試験内容
専願4.0以上条件なし現役生のみ不要不要面接・特別講義に関する筆記試験

他大学・他学部の情報や、さらに詳しい入試情報は「こちら」から検索することが可能です。

明治大学合格者のプロフィール 

 Kさん
受験年度令和4年度(2023年度)入試
受験大学明治大学 農学部 食料環境政策学科
進学大学明治大学 農学部 食料環境政策学科
現役・既卒現役
性別女性
出身高校関西 私立 高校偏差値60代後半 ※
通っていた塾東進衛星予備校(総合型選抜に関しては独学)
評定平均公開されていないので不明ですが、4.5以上はあると言われました
共通テスト成績未受験
学力レベル模試だとD判定レベルでした。学校が内部進学前提だったので、あまり受験勉強には力をいれていなかったのもあり、他の受験生よりも低めの学力だったかもしれません。
英語資格・検定英検2級、TOEIC575
その他の資格泳力検定1級
留学経験オーストラリア(シドニー)2週間
その他の特筆すべき活動
※高校偏差値は「みんなの高校情報」(https://www.minkou.jp/hischool/ranking/deviation/)を参考にしています。

志望校選び-文系だけど農学部に行きたい、となると必然的に絞られた

― 総合型選抜を受験したきっかけはなんですか?いつ頃から準備を始めましたか?

総合型選抜を意識し始めたのは高校3年生になったころでした。それまでは総合型選抜の存在もほとんど把握していませんでした。ただ、真剣に受験に向けて情報を取得していく中で、志望校である明治大学のホームページを見ている際に総合型選抜でも受験できることを知りました。

それまでは一般選抜で受験することしか考えていなかったのですが、受験のチャンスが増えるのであればと思い総合型選抜を意識し始めました。

明治大学には私の通っていた高校から指定校推薦がなかったので、特別選抜を受けるなら総合型選抜、という状況でした。

― 志望校はどのように決めましたか?

私は文系だったのですが、農業にどうしても興味があり、農学部に進学したいと考えていました。その条件に合致する大学を絞ると必然的に明治大学が残ったという形です。

私の通っていた高校は内部進学で大学に進学する人がほとんどでしたが、私は内部進学では農学系の学部にいけないことが決まっていたので、外部へ受験することに決めました。

農業に興味があったのは、家族がもともと農業が好きで、農園を作ったりしていて、私も小さいころからその環境の中で育ってきたからです。

― 明治大学のほかにも総合型選抜を受験しましたか?

私が受験した総合型選抜は専願が必須だったので、他の大学は受けていません。

勉強法−総合型で決めるつもりで、総合型に振り切って勉強した

― 一般入試との両立はどのようにしていましたか?

私は総合型選抜に振り切って勉強していました。というのも、一般選抜は倍率も高く試験も難しく感じていたので、一般選抜は受からないかもなと思っていたからです。それなら、まだ合格の可能性がある総合型選抜に力をいれて、総合型で決めてしまおう、という気持ちでした。夏休み前、7月ごろには完全に総合型に注力していました。

一般選抜をどうするかに関しては、総合型が終わった後に考えようと考えていました。

― 入試に向けての対策スケジュールを教えてください

高校1年生の頃から、一般入試の勉強をしていましたが、自己推薦入試に切り替えた高校三年生になる春からは、自己推薦の内容のみを勉強するようになりました。

今まで、小論文をやったことがなかったのでまずは春から小論文の練習をはじめました。同時に、志望動機書や自己PRの書類の準備を行いました。志望理由書などが書き終わったころには、自分の中でも志望理由や強みなどが整理されて、受験に向けてのモチベーションも上がったので、志望理由や自己PRを早めにしておくのは有効だと思います。

その後、小論文の練習は継続して行って、調べ学習の事前提出レポートの作成に取り組みました。

夏ごろから面接練習も行い始めました。

春先の時点で志望理由書や自己PRを作成しておいたことで、夏以降もあせらずに準備ができたと思います。

― どうやって総合型選抜の対策をしましたか?塾などには通っていましたか?

塾には通っていましたが、総合型選抜の勉強はできませんでした。なので、いつも自習室で勉強していました。なので、ほぼ独学で対策しつつ、面接や小論文などは高校の先生に協力してもらって対策しました。具体的には、課題型小論文のテキスト「丸々使える入試頻出課題小論文」を一冊やり込んで先生に添削してもらいました。一次試験は課題図書に対する感想文と調べ学習だったので、感想文も先生に見てもらいました。

ただ、私の学校では総合型選抜を受ける生徒自体が珍しく、先生も慣れていなくて戸惑っている感じはしました。

知識面に関しては、農業自体が専門的な分野なので、自分で本やネットの情報を検索しながら勉強していきました。

― 自分はどうして合格できたと思いますか?

この大学のこの学部にどうしても行きたいという気持ちが強かったからだと思います。志望動機や面接でもその思いについては、しっかりと伝わるように意識しました。
また、「自信」をもって受験に挑めたことも大きかったと感じます。自分はここまでやったんだから絶対に大丈夫と確信が持てるぐらいに、反復練習を行いました。悔いのないくらいに頑張ったので、その自信は面接官にも伝わったと思いますし、プラス評価につながったのではないかと思っています。

大学生活―総合型選抜合格者は熱意が高い。入学後の学業は入学方法に関係ない、自分次第

―入学してみて、総合型選抜で合格した学生と一般選抜で合格した学生のカリキュラム等に何か違いはありましたか?

一般選抜でも総合型選抜でも、入ってみたら関係ありません。カリキュラムも同じです。ただし、英語だけは指定校と総合型で合格したメンバーのみのクラスに分けられました。

それと、入学当初に特別選抜の子だけを集めた集会が行われ、TA(ティーチングアシスタント。学生をいろいろサポートしてくれる人。先輩大学生や大学院生が多い)を紹介されました。そこでLINEグループを作って交流を深めるように促されはしました、40人くらいでしょうか。とはいえ、特別選抜で入学した人で固まっているということもないですし、特に区別は感じないです。

―総合型選抜の合格者はどんな人が多いですか?

やはり圧倒的に熱量が高いのは総合型選抜合格者だと思います。私も含めてですが、農業への興味が高い人が集まっています。農学部は明治大学の中では比較的入学しやすい学部だというのもあって、一般選抜から入学してきた人の中には、それほど農学部で学ぶ内容には興味を持たず入学してきている人もいるように感じます。

学力に関しても、一般選抜での入学者と特別選抜の人で差があるとはあまり感じませんでした。大学で学ぶ内容はこれまでとは違う新しいことですし、成績や学力は本人のやる気次第だと思います。

明治大学 農学部 食料環境政策学科の実際の試験内容について

志望理由書や学習計画書にはどんなことを書きましたか?

昔から農業に興味を持っていて、座学だけでは学べないことをフィールドワーク実習を通して学べることに関心をもち、貴校に入学したいと考えるようになったといった内容を書きました。

また、在籍している教授の専攻分野を挙げ、こうした先生方がいらっしゃるからこそ、貴校でなければならないと、他大学との差別化を行いました。

学部の実際の試験内容について

【小論文】

「オーガニックコットンで作られた製品を売るためにはどのようなことを行わなければならないのか」(A3用紙裏表、1000文字強)

【Kさんの解答】

オーガニックコットンで作られた、商品は、層でないものと比較して価格が高くなると予想される。そのため、何か特別な日の贈り物として購入してもらうことが重要である。例えば、赤ちゃんが生まれた家庭へのプレゼントとしてである。オーガニックコトンの原料であるコットンは、無農薬・減農薬で生産されており、安全安心な品質で、赤ちゃんには最適な素材だと言える。そのため、ベビー用品にオーガニックコトンを導入することにより、多少製品が高くとも購入する人が増えるのではないかと考える。

Kさんからのメッセージ

総合型選抜入試において、どのぐらいその大学のその学部に行きたいのかが重要になってくると私は思います。試験官に「この大学でなくとも、それはできるし、入る必要も無いのでは」と思われてしまうと、合格は難しいのではないかと感じます。

そのためにも、自分の熱い思いを志望動機や面接で言葉で伝えることはもちろん、しっかりと態度で示すことも重要だと思います。言葉でいいことを言っていても、本当に熱意を持っていない場合、やはり態度に出てしまいます。「この人は、この試験を受けるにあたり、時間を費やしてきたのだな」とわかってもらえるぐらいの抜かりない準備をしていく事が鍵だと感じました。

ソゴセバサーチ編集部からのコメント

強い気持ちと、自信を持つことの重要性を感じられる体験記でしたね。インタビューをしていても、本当に農業への関心が高いのだなあというのが伝わってきましたし、その想いは受験の際にも大学に伝わったのでしょう。

春先に受験対策を始めたことで、落ち着いて準備を進められたのも大きいのではないかと感じました。総合型選抜に興味が出たら、早めに情報を集めて、受験を視野に入れるか考えるのが大切かもしれません。

※本記事は、総合型選抜合格者のインタビューをもとに、ライターが加筆・修正したものです。