総合型選抜対策というと「塾に頼るのが当たり前」と感じている人も多いかもしれません。
しかし、高校には総合型選抜対策において非常に貴重な知見とサポートが蓄積されています。
それを活用しないのはもったいない!
この記事では、総合型選抜対策で高校をどう活用すべきかを具体的に紹介します。
ぜひ最後まで読んでいって下さい
目次
志望校・受験スケジュールの立て方は高校にノウハウあり
高校には、毎年さまざまな進路を選んだ先輩たちの情報が蓄積されています。
特に注目すべきなのは、
- 自分と同じくらいの学力レベル
- 同じ高校・同じ環境
という条件の中で、どのように進路を決めていったか、という点です。
先生に相談する際は、
- 似たケースの先輩はどのように志望校を絞ったのか
- どんなスケジュールで受験準備を進めていたのか
- 総合型対策で塾に通っていた人は多かったか
- 通っていたとしたらどの塾が多かったか
といった点を聞いてみると、非常に具体的なイメージが得られます。
私の場合は歴史が専門だったので特に同じ史学科や文学部系に進んだ先輩の情報を聞きました。
特に勉強の仕方や良い参考書を知れたのはラッキーでした。この後の項で私が現役時代に作っていたノートの一部を紹介します。
面接対策は先生と放課後に
総合型選抜で避けて通れないのが面接対策です。
この面接練習こそ、高校の先生の力を借りるべきポイントです。
- 昼休みや放課後にお願いして模擬面接をしてもらう
- 志望学科に関連する教科の先生にお願いするのが理想
その学科に関係する先生であれば、
- よく聞かれがちな質問
- 学問分野特有の視点や考え方
- 面接官が見ているポイント
などを教えてくれることがあります。ここで注意したいのは、受験期が近づくと面接練習が予約制、先生方が忙しく、なかなか時間が取れないといった状況になる場合があります。「早めにお願いする」ことが大事です。
私自身かなりの心配性だったこともあり、面接に対する不安を少しでも減らしたいと考え、できるだけ多くの人からフィードバックをもらうようにしていました。なので、塾での面接練習だけでなく高校の先生方にも積極的にお願いし、国語や社会の先生はもちろん、今振り返ると少しやり過ぎだったかもしれませんが、教頭先生にまで面接練習をしていただいたこともあります。さまざまな立場の大人を相手に練習を重ねたことで、質問の切り口や雰囲気の違いに慣れることができ、本番の面接では思っていたほど緊張せずに臨むことができました。結果的に数をこなした経験が大きな自信につながったのだと思います。私のように不安を感じやすいタイプの人ほど、できるだけ多くの相手と面接練習を重ねることで、どんな相手でも大丈夫と自身をつけられると思います!
志望理由書・書類の添削は学校 と 塾の「ダブルチェック」で完成度を上げる
志望理由書や活動報告書などの書類は、勿論自分以外の第三者に添削してもらうのが大前提です。私は高校で添削してもらう時は国語の先生に 文体・構成・論理の流れをチェックしてもらい、志望学科に関係する教科の先生に内容の専門性・具体性をチェックしてもらっていました。塾と学校、両方でチェックを行うことでより完成度をあげていけます。ここでひとつ注意しなければならないのは、学校の先生と塾の先生の方向性の違いが往々にしてあることです。両方を取り入れようとすると文章が迷走していってしまいます。
私自身、総合型選抜の志望理由書を作成する過程で、意見の食い違いに悩んだ経験があります。塾の先生からは「委員会活動についての記述は減らし、探究テーマに直接関わる内容をもっと厚くした方がよい」と助言されました。一方で、高校の先生からは「その大学のアドミッション・ポリシーを考えると、委員会活動にも触れるべきだ」と言われ、まさに板挟みの状態でした。どちらの意見ももっともで、簡単に答えを出せるものではありませんでしたが、最終的には「自分が高校時代に本気で取り組んだ委員会活動を削りたくない」という気持ちを優先し、志望理由書の中で触れることにしました。結果として、その選択が正解だったのかどうかは今でも分かりません(笑)。
ただ、この経験を通して強く感じたのは、総合型選抜には「絶対的な正解」が存在しないということです。第三者のアドバイスは非常に重要ですが、最終的に文章に責任を持つのは自分自身です。だからこそ、他人の意見に振り回されるだけでなく、「自分は何を大切にしてきたのか」「何を一番伝えたいのか」を考え抜いた上で選択することが、何よりも重要です。
探究テーマと相性の良い先生とは二人三脚で
総合型受験といっても普通の受験勉強をやめるわけにはいきません。万が一、総合型で希望を叶えれなかった時に一般受験でリベンジしなければならないからです。そんな一般受験の勉強で頼りになるのも学校の先生です。気になった箇所や理解できない箇所があれば、積極的に質問していきましょう。
私は高校3年生のタイミングで、総合型選抜対策を専門とする塾に入塾しました。その際、それまで通っていた一般受験向けの塾は退塾したため、「もし総合型選抜で不合格だったらどうしよう」という不安を強く感じていました。総合型選抜に集中する一方で、一般受験の学習がおろそかになってしまうからです。そこで私は、以前の塾で使用していた教科書や教材を活用して、一般受験科目の復習を続けていました。分からない部分が出てきたときは、そのままにせず、高校の先生に質問して理解を補うようにしていました。特に自分が苦手としている単元については、時間を取って丁寧に教えてもらい、基礎の抜けを残さないよう意識していました。総合型選抜の対策だけに絞ってしまうと、「もし落ちたら」という不安が常につきまとい、精神的な負担が大きくなりがちです。その意味でも、高校の授業や先生を上手く活用しながら、一般受験の対策も同時並行で進めておくことは、学力面だけでなくメンタル面の安定にもつながります。
私は総合型選抜で史学系を中心に受けていたので、得意な歴史分野の中での苦手をなくすために放課後、歴史の先生に苦手な箇所を友人と一緒にほぼ授業のような形で教えていただいた時のノートの一部で、半年でノート1.5冊分になりました。これは極端な例ですが、これくらい高校を活用出来ると良いですね!

総合型選抜対策は「高校を使い倒す」意識が大切
総合型選抜対策では、どうしても塾に目が向きがちですが…
しかし、
- 進路データが集まっている
- 面接練習ができる
- 添削をしてもらえる
という点で、高校は最強の無料リソースとも言えます。
塾に頼る前に、塾と並行しながら
高校の先生に積極的に相談することが合格への近道です。使えるものはすべて使い、後悔のない準備をしていきましょう。
