『総合型入試(旧AO入試)』に向けて、「日常生活で何をすればいいの?」「効率的な勉強法が分からない…」と不安に感じるのではないでしょうか。
実は、総合型入試の対策は、日常生活や学校生活の中で自然に効率良く進めることができます。
むしろ、日常生活や学校生活を軽視して、勉強だけに専念している人は総合型入試に向いていないといえます。
本記事では、総合型入試に向けた「日常生活&学校生活でできる効率的な勉強法」を具体的に紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください!
目次
総合型入試・総合型選抜の選考方法とは?
総合型入試・総合型選抜は、学力試験だけでは測れない「人物評価」を重視する入試方式です。
一般入試のように「偏差値や試験の点数だけで合否が決まる」のではなく、「その大学で学ぶ適性があるか、将来のビジョンが明確か」などが評価されます。
『書類審査・小論文・学力試験・面接』が基本
総合型入試の選考方法は、大学ごとに異なりますが、主に以下の4つの要素を組み合わせて行います。
①書類審査(エントリーシート・志望理由書)
- 「なぜこの大学を選んだのか?」「将来どんなことを学びたいのか?」を伝える重要な審査
- 志望理由書は、「自分の経験や実績」と「大学の学び」をどうつなげるかがポイント
②小論文(または課題レポート)
- 思考力・論理的な文章力が問われる試験
- 社会問題や専門分野に関する課題が出題されることが多い
③学力試験(共通テストを併用する大学も)
- 一部の大学では、総合型入試でも「基礎学力を確認するための学力試験」を実施
- 英語・数学・国語などの基本的な科目が課されることがある
④面接・プレゼンテーション
- 「質疑応答」や「大学から与えられた課題のプレゼン」をする伝える能力が問われる試験
- 大学によっては、グループディスカッションが課されることも
総合型入試では、これらすべての試験を満遍なくできるようにすることが大切です。
総合型入試で合格するための勉強は日常生活・学校でもできる!
選考方法を見て、「総合型入試の対策は、特別なことをしないといけない…」と思っているかもしれません。
しかし、実際は日常生活や学校生活の中で、総合型入試に必要なスキルを自然に鍛えることが十分に可能です。
これから紹介する勉強法を日頃から意識的に行動することで、自然に合格へ近づくことができます。
【日常生活編】総合型入試で合格するための効率的な勉強法5選
総合型入試(旧AO入試)では、日頃の経験や考え方が、そのまま受験対策につながることが大きな特徴です。
ここでは、日常生活の中で効率的に総合型入試の準備ができる勉強法を5つ紹介します!
1.志望校を決めて最新情報を入手する
総合型入試は、「大学とのマッチ度」が重視されるため、志望校の特徴や求める人物像をしっかり把握することが大切です。
そのためには、まずはあなたの興味関心を知り、志望校をいち早く決めることが重要になります。
志望校を決めるために実践すべきこと
- 大学の公式サイトを定期的にチェック!
- オープンキャンパスや説明会に参加!
- 大学のSNSやYouTubeなどをフォロー!
「なんとなくこの大学がいいな…」ではなく、「この大学で〇〇を学びたい!」と具体的に言えるように、情報収集しましょう。
2.テレビやネットで、受験する学類に関係のある時事ニュースをチェックする
総合型入試の小論文や面接では、時事問題や社会的な課題について意見を求められることがよくあります。
そのため、日頃から受験する学類に関係のあるニュースをチェックし、自分の考えを持つ習慣をつけることが重要です。
世の中の出来事を理解するために実践すべきこと
- 毎日ニュースを見て世の中を知る!
- 気になったニュースについて、自分の意見をまとめる!
- 家族や友達と「このニュースについてどう思う?」と議論!
ニュースを見て自分ならどう考えるかを意識すると、小論文や面接の受け答えがスムーズになります。
3.興味のある分野を追求して実績を作る
総合型入試では、コンテスト出場や探究活動など、人よりも優れた実績があると合格しやすいです。
そのため、自分が興味のある分野を深掘りし、実績を作ることがポイントになります。
興味のある分野で実績を作るために実践すべきこと
- 興味のある分野を追求し交流会・イベントに参加!
- コンテストや研究発表に挑戦!
- ブログやSNSでアウトプット!
「実績がない…」と不安に思う人も、少しずつ情報を集めて、活動を増やすことから始めてみましょう。
4.ボランティアや環境保全などで社会貢献をする
ボランティアや環境保全などの社会貢献は、志望学部・学科と関連性が高いほど有力なアピール材料になります。
例えば、保育学科志望であれば、保育園のボランティアや子どもの集まるイベントのアルバイトなどをすれば、十分な実績になるでしょう。
社会貢献をするために実践すべきこと
- 地域の清掃活動や福祉ボランティアに参加!
- 興味関心のあるイベント企画・仕事に携わる!
- 環境保全や社会問題に関するプロジェクトを拡散!
注意点として、志望校に関係がある活動かを考えてから実践しましょう。
5.英語系やIT系の資格など志望校に関係する資格を取得する
総合型入試では、志望校に関係する資格を取得していれば、合格に近づきやすいです。
『英検・TOEIC・数学検定・統計検定』などの資格は難関大学でも評価されやすいため、他の実績が乏しいときには積極的に取得しましょう。
資格を取得するために実践すべきこと
- 大学が推奨している資格やスキルを調べる!
- 資格取得までの勉強スケジュールを立てる!
- 資格試験に向けてコツコツと勉強する!
もし、惜しくも資格が取得できなかったときにも、資格取得のために努力したことを話すことができます。
どの勉強法にもいえることですが、結果が出なくても過程で学んだことが大きな強みです。
何もしないケースよりも合格できる確率は高くなるため、積極的に挑戦するようにしましょう。
【学校生活編】総合型入試で合格するための効率的な勉強法5選
総合型入試では、授業態度・課外活動・リーダーシップなども「評価ポイント」になるため、学校生活をどう過ごすかが非常に重要です。
ここからは、学校生活でできる効率的な勉強法を5つ紹介します。
1.評定平均(5段階評価)を高く維持する
総合型入試では、学校の成績(評定平均)が選考基準のひとつになる大学が多いです。
特に国公立大学や難関私立大学では、「評定平均〇〇以上が出願条件」というルールがあります。
評定平均(5段階評価)を高く維持するために実践すべきこと
- 定期テストでしっかり点を取る!
- 提出物・レポートを丁寧に仕上げる!
- 授業中の態度を良くし、積極的に参加する!
学校に志望校を伝えることで、熱意を認められることもあるため、先生とのコミュニケーションを欠かさないようにしましょう。
2.授業で発表や発言を積極的にする
授業中に発言する習慣をつけることが、面接対策やディスカッション力UPにつながります。
人前で発表することに慣れておくと、総合型入試だけでなく、大学入学後や社会人になったときにも役立ちます。
発表や発言を積極的にするために実践すべきこと
- 授業で「発表の機会」があれば積極的に手を挙げる!
- 先生の問いかけに対して、自分の意見を持つクセをつける!
- グループワークやディスカッションの場では、意見をまとめたり、リーダー役をやってみる!
発言することが苦手な人は、総合型入試の練習と考え、避けては通れないものとして挑戦してみましょう。
3.生徒会や体育祭実行委員などに立候補する
「リーダーシップ・主体性・協調性」などは、総合型入試で高評価を得やすいです。
例えば、高校3年生まで総合型入試対策をしていなかった人でも、生徒会会長や応援団長などの実績があれば、志望校に合格するケースがあります。
生徒会や体育祭実行委員などで実績を作るために実践すべきこと
- 生徒会(会長・副会長など)や実行委員に立候補!
- 体育祭や文化祭の実行委員に参加!
- 学校行事の代表や司会に挑戦!
リーダーにならなくても、「裏方として活動を支えた経験」もアピールポイントになります。
「どんな役割で、どんなことを考えながら取り組んだか?」を振り返ることが肝心です。
4.部活動で優れた実績を作る
部活動は、「努力を続ける力・チームでの協力・大会での実績」などをアピールできる場です。
全国大会や都道府県大会の出場歴がある人は、大きな強みになるでしょう。
部活動で優れた実績を作るために実践すべきこと
- 参加できる大会やコンテストに積極的に挑戦!
- キャプテンや部長を経験する!
- チームの目標設定や戦略づくりに関わる!
結果がすべてではなく、「部活を通して何を学び、どう成長したか?」を言語化できるようになることが大切です。
たとえ優れた実績がなくとも、「継続した努力」「後輩指導」などの経験も立派なアピール材料になります。
5.学校生活を楽しみチャレンジ精神・協調性を高める
総合型入試では、学業や部活動だけでなく、学校生活を楽しみながら、いろんなことに挑戦する姿勢も評価されます。
チャレンジ精神や協調性は人柄に出やすく、面接・ディスカッション・口頭試問で思った以上に役立ちます。
チャレンジ精神・協調性を高めるために実践すべきこと
- 学校行事を全力で楽しむ!
- クラスや学年でのイベント企画に関わる!
- 友達との関わりを大切にし、協調性を高める!
「楽しむこと=ただ遊ぶ」ではなく、何かに挑戦し、そこから学びを得るように意識してください。
普段は関わりが薄い人とも仲良くすることで、チャレンジ精神・協調性を高めることができます。
【注意!】総合型入試でも基礎学力は重視される
「総合型入試(旧AO入試)は、学力試験がないから楽!」…そんなイメージを持っているかもしれません。
しかし、総合型入試でも基礎学力は重視され、近年では学力試験を課す大学が増えてきています。
大学によっては、「学力試験なし」の総合型選抜もありますが、あなたが受験をするときにないかどうかはわかりません。
そして、無事大学に入学できたとしても、基礎学力がなければ、入学後にとても苦労する恐れもあります。
基礎学力を軽視せず、一般選抜でも合格できるレベルまで伸ばすことを強くおすすめします。
難関校を狙うなら対策をしないと難しい
総合型入試は一般入試より簡単と思われがちですが、難関校ではむしろ競争率が高く、対策をしなければ合格は難しいです。
- 一部の難関大学では、独自の学力試験や論述問題が出題される
- 大学入学共通テストの得点次第で合格取り消しのケースもある
- 面接・口頭試問・書類審査がどれだけ良くても基礎学力がなければ不合格になる
「総合型入試だから簡単に受かる」ではなく、「一般入試と同じくらい、しっかり対策しないと合格できない」と考えましょう。
総合型入試で難関校を狙うなら、合格者を輩出している『塾・予備校』を検討してみてください。
これまでの指導経験に基づいた独自の対策で、合格率をぐっと高めてくれるでしょう。
日常の勉強だけでは不安…そんなときは総合型入試に強い塾・予備校を活用しよう!
- 志望校の総合型入試に特化した対策ができる!
- 合格者の書類の書き方や面接対策を参考にできる!
- 同じ目標を持つ仲間と学ぶことで、受験へのやる気が続く!
「基礎学力も必要ってことは、何から手をつければいいの?」と不安になった人もいるかもしれません。
そんなときは、『総合型入試に対応した塾・予備校』を活用しましょう。
総合型入試対応の塾では、「学力試験対策+面接・小論文対策」をまとめて指導してくれるので、効率よく合格を目指せます。
日常生活や学校生活だけでは足りない部分を講師が客観的に把握し、あなたが合格できるベストな状態までサポートしてくれます。
少しでも大学入試に不安を感じるなら、相談ベースで塾・予備校を頼ってみてください。
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