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総合型選抜に向けて高校1・2年生は生成AIをどう活用する?志望校・志望分野の決め方を紹介

高校1年生や2年生である皆さんは、将来の受験について考えたことがあるでしょうか?もしかしたら、自分にはまだ早いと考えている学生の方もいらっしゃるかもしれません。筆者である私も、高校1年生や2年生のはじめの頃は、進路について何も考えていませんでした。

しかし、総合型選抜を受験することになった際、高校3年生になってから志望理由書を書き始めたり、面接対策を始めたりすれば十分というわけではありません。むしろ合否を大きく左右するのは、高校1・2年生のうちにどのような進路選択を行い、どのような経験を積んできたかです。つまり、その準備は早ければ早いほど周りの受験生に差をつけることができます。

一方で、まだ志望校が決まっていない、自分のやりたいことが分からないと悩んでいる学生の方も多くいると思います。

実際、多くの受験生は志望校や学びたい分野が曖昧なまま時間だけが過ぎ、高校3年生になってから慌てて進路を決めています。その結果、十分な探究活動や課外活動を行えず、志望理由にも説得力を持たせることが難しくなってしまいます。加えて、文系か理系の選択をした後は志望分野も狭まってしまうため、後になってその選択を後悔してしまうケースも少なくありません。筆者の場合は偶然にもこれまで行っていた探究活動から自らの志望進路を見つけることができましたが、それでも高校1年生のうちからやっておけばよかったと考えることは多くあります。

そのような状況に陥らないためにも、生成AIは高校1・2年生にとって非常に有効なツールになります。生成AIは単に調べ物をするだけでなく、自分の興味関心を整理したり、志望分野を比較したり、将来像を言語化したりすることも得意です。筆者が高校1年生の頃はまだ生成AIはメジャーではありませんでしたが、振り返ると、当時から生成AIを活用していれば良かったと思う場面がいくつもあります。

本記事では、総合型選抜を見据えた高校1・2年生が、志望校や志望分野を考える際に生成AIをどのように活用すればよいのか、具体的なプロンプトや注意点を交えながら丁寧に解説していきます。

生成AIを用いて高校1・2年生から進路を考えるメリット3選 

①. 自分が知らなかった興味や学問を発見できる 

高校生の多くは、「将来何がしたいですか」と聞かれてもすぐには答えられません。これは決して珍しいことではなく、様々な職業や学問分野に触れていない以上、自分に合うものをイメージすることはとても難しいことだからです。

しかし生成AIは、自分の好きなことや得意なこと、これまで取り組んできた活動を入力するだけで、それらに共通する特徴や価値観を分析してくれます。例えば、外国についての本を読むことが好きといったことや、趣味でとある国の言語を勉強しているといった情報を生成AIに与えることで、異文化コミュニケーションや比較文化論といった学問分野を提示してくれます。

またそれだけではなく、なぜ私がこの分野が向いているのか、他にはどのような学問が近いのか、といったことまで説明してくれるため、自分一人だけでは思いつかなかった選択肢をも知ることができます。

筆者自身も、志望した学部の学問分野について知ったのは高校3年生になってからでした。そのため、この学問分野をもっと早く知っていたら高校1年生のうちからこれをやっておきたかった…といった後悔があります。

そのようにならないためにも、早いうちから自分の興味のある学問分野を見つけておくに越してことはありません。

②.高校生活で取り組むべき活動が明確になる 

総合型選抜では、高校時代にどのような経験を積んできたかが評価されます。

しかし、志望分野が決まったからといってすぐに何をすればいいのかという事が明確になるわけでもありません。そのため、何をすればいいのか…といったことを悩む方もいらっしゃると思います。そういった場合にも、生成AIは活用できるのです。

生成AIに志望大学や興味のある学問分野を伝えることで、志望分野や興味のある学問に関連した探究活動やコンテスト、資格などを提案してもらうことができます。例えば教育学部を志望するのであれば教育ボランティアや子どもと関わる活動、経済学部であれば地域経済に関する探究活動など、自分の志望分野に合わせた具体的な行動を知ることができるようになるのです。

高校3年生になってから活動を始めようとしても、受験勉強などで課外活動や探究活動に時間を取ることは非常に難しいです。その点、高校1年生や2年生は3年生と比べるとまだ時間の余裕があるため、そのときから継続的に経験を積んでいくことで、焦らず活動を行うことができ、志望理由にも一貫性を持たせやすくなるのです。

③. 大学・学部同士を効率よく比較できる

高校2年生などになり志望校を決める際、よくやってしまいがちなミスとして、大学名や学部名だけで判断してしまうことが挙げられます。

しかし総合型選抜では、なぜ他ではなくその大学学部を志望したのかをはっきりと説明できることが非常に重要になります。最初に知った大学だから、名前が有名だからといった理由だけでは、総合型選抜を突破することは困難といえるでしょう。加えて、高校3年生になってから志望校をガラッと変えるというのは非常にリスクを伴う選択となります。そのため、高校3年生になる前の段階から複数個の大学や学部を比較しておくことが大切です。

そのような活動をする際も、生成AIに大学のホームページや学部紹介を読み込ませることで、それぞれの大学や学部の特色や教育方針、カリキュラムの違いを整理してもらうことができます。

筆者も受験生時代、志望する分野が存在している大学を10個ほどピックアップし、それらの比較に生成AIを用いることで、各大学の特色をより明確に理解できるようになりました。

高校生が一人で何十校ものホームページを読み込むのは非常に時間がかかりますが、生成AIを活用することで、知りたい情報を分かり易くまとめてくれるため、情報収集の効率を大きく高めることができます。

高校1・2年生におすすめの生成AI活用方法3選 

①. 志望分野・興味関心を整理する 

進路選択では、まず自分自身を知ることが重要です。まずは生成AIに、自分の好きな教科や趣味、部活動、探究活動などを入力し、「私に向いている学問分野を分析してください」とお願いすることで、自分の興味関心を客観的に整理することができます。

例えば、以下のようなプロンプト例を送信してみてください。

興味のある分野を決める自己分析用プロンプト例


【自身の情報】

(ここに自分の好きな教科や趣味、部活動、探究活動、高校生活でやりたいことなどをできるだけ詳しく入力。箇条書きでもいいので、少なくとも2000字以上は書くようにしてください)

#目的

私は総合型選抜を視野に入れている高校生です。
提示した【自身の情報】を分析し、私に向いている学問分野や大学選びの方向性を整理してください。

#分析してほしい内容

・興味関心
ー 自身の情報から、私の興味関心の共通点や傾向を分析してください
・向いている学問分野
ー 私がこれまで経験してきたものや興味のあることと関連がある学問分野を5つ挙げてください。なおその時、理由も併せて示してください。
・今後高校生活で経験するとよい活動 
ー 提示した5つの学問分野それぞれについて今後行うべき活動を提案してください

# 出力フォーマット

以下の構成で出力してください。

# 興味関心
・自身の情報から、私の興味関心の共通点や傾向を分析してください

#  学問分野と活動(これを5つ提示)
・学問分野
ー 理由
ー 今後行うべき活動


このように生成AIを利用することで、自分自身を客観的に分析し、今後の高校生活の方向性が考えやすくなります。

②. 志望分野・興味関心を深掘りする 

①の作業を通じて自らの志望分野や興味関心が定まった皆さんにお勧めしたいのが、それらの分野に対する知見をより深めていくことです。例えば、それらの分野の直近の研究や今後の展望、残っている課題といった情報を手に入れることで、その分野で自分がどのように活躍したいのか、どの問題を解決したいのかというイメージがよりしやすくなるのです。

以下のようなプロンプト例を送信してみてください。

■興味関心のある分野を深掘りするプロンプト例


【興味のある分野】

(ここに①で分析された学問分野を入力。例:行動経済学、環境工学など)

【関心のあるキーワードや背景】 

(例:「フードロス問題に関心がある」、「SNSの心理的影響に興味がある」など具体的に気になっていることや知りたいテーマを入力)

#目的

私は総合型選抜を視野に入れている高校生です。 上記で指定した【興味のある分野】について、大学での学びや将来の研究・社会課題解決へのイメージを具体化するため、最新の知見や課題を多角的に整理し、私と対話を繰り返しながら思考を深掘りしてください。 

#役割

あなたは高校生の探究学習をサポートする専門のメンターです。 一回の回答で終わらせず、私が疑問を解消したり考えを深めたりできるよう、対話を継続してください。 また回答の最後には、必ず「私の考えや興味を引き出す質問」を1〜2問投げかけてください。 

#分析してほしい内容

1.分野の概要と最新動向
この分野で今特に注目されている研究テーマや、直近の社会的トレンドをわかりやすく教えてください。

2.解決すべき現状の課題 
この分野において、現在社会や研究現場で残されている課題や議論を呼んでいるポイントを3つ挙げてください。

3.知見をさらに深めるための情報源
高校生がさらに知識を深めるために読むべきおすすめの本のジャンル、専門用語、または調べてみるべき先行研究・事例のキーワードを挙げてください。

# 出力フォーマット

以下の構成で出力してください。

#分析結果

・ 分析の概要と最新動向
・解決すべき現状の課題
・知見を深める情報源

#思考を深めるための問いかけ

上記の分析結果を踏まえて、私がさらに考えを深められるような質問を1〜2個投げかけてください


このように生成AIを利用することで、これまでよりもより詳細に自身の進路を描くことができるようになります。

③. 志望大学を比較・分析する

総合型選抜では大学研究が非常に重要になります。高校2年生などになって具体的な志望校や学部を決め始めたときに自分一人では調べるのが大変な場合は、ぜひ以下のようなプロンプト例を用いて生成AIに頼ってみてください。

■大学比較用プロンプト例


#目的

私は総合型選抜で受験することを考えています。私の情報と大学情報の2つを活用して、以下の大学・学部について比較してください。

#比較してほしい内容

・教育理念
・アドミッション・ポリシー
・カリキュラム
・特徴的な授業
・他大学との違い
・私の興味関心との関連性

#大学情報

(大学ホームページや学部紹介のURLを貼り付ける) 

#自己分析データ

(ここに、自身の興味関心や志望分野を入力 )


このようにプロンプトを用いることで、生成AIはそれぞれの大学学部の違いや特徴を簡単に整理してくれます。 またいくつもの大学学部を比較することで、実はここよりも自分にあっている大学があった…といったミスを防ぐこともできます。

高校1・2年生が生成AIを活用する際の注意点2選 

①. 生成AIの提案をそのまま進路にしない

生成AIは多くの情報を基に提案をしてくれますが、最終的に進路を決めるのは自分自身です。生成AIが「この学部が向いています」と提案したとしても、それだけで志望校を決めるべきではありません。

また、学生の段階では興味関心そのものが大きく変化します。例えば今は経済に興味があっても、1年後には国際問題や心理学に強く惹かれていることも珍しくありません。筆者自身も中学生の頃に考えていた将来の夢と高校生の頃の将来の夢は全くの別物でした。生成AIの提案をそのまま受け取ってしまうと、かえって自分の視野を狭めてしまう危険性があります。 

志望分野や志望校を決める際には、自分自身で情報を集めることも大切です。

・オープンキャンパスに参加する
・大学の授業動画を見る
・実際にその分野を学んでいる大学生の話を聞く
・高校の先生や進路指導の先生に相談する
・関連する本やニュースを読んでみる

といった生成AI以外の手段も用いて、自分の興味関心を深めるようにしてください。

②. 大学の情報は必ず公式ホームページでも確認する

生成AIは大学の特徴を整理したり、複数の大学や学部を比較する際に非常に便利な存在です。しかし、生成AIの回答が常に最新かつ正確とは限らないという点には十分注意しなければなりません。大学や学部の情報は毎年のように変化します。もし生成AIが古い情報をもとに回答していた場合、あなたは誤った認識のまま準備を進めてしまう可能性があります。

特に総合型選抜を受験する際、出願資格の確認は欠かせません。例えば、英検準2級で出願できると生成AIが答えたとしても、最新年度では2級に変更されているかもしれません。

総合型選抜では出願条件を満たしていないだけで受験そのものができなくなる場合もあるため、一次情報である大学ホームページの確認は非常に大切です。そのため、生成AIで情報を整理した後は、必ず大学の公式ホームページで情報の裏取りを行うようにしてください。

高校1・2年生から生成AIを活用して総合型選抜の準備を始めよう 

総合型選抜では、高校3年生になってから準備を始めるよりも、高校1・2年生のうちから志望分野や将来像について考え始めることが大きなアドバンテージになります。そのため、生成AIは、

・自分の興味関心を整理できる
・大学を効率よく比較できる
・高校生活で取り組むべき活動を提案してくれる

といった点で、高校生にとって非常に心強い存在です。

一方で、AIの提案をそのまま信じたり、進路選択をAI任せにしたりすることは避けなければなりません。大学選びでは、実際にオープンキャンパスへ参加したり、大学の先生や高校の先生から話を聞いたりしながら、自分自身の考えを深めていくことが大切です。

生成AIを上手に活用しながら、自分自身でも積極的に情報を集め、様々な経験を積み重ねてください!その積み重ねが、高校3年生になって志望理由書や面接対策を行う際、大きな自信につながるでしょう。

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